三畏閣 メインイメージ1

三畏閣/解体終了

学生たちの青春の場

「三畏閣」(後の正式名称:第三学生集会所)の名で、学生、教職員に長年親しまれてきた純和風の集会施設。入母屋造、妻入、桟瓦葺の2階建には、上下あわせて5室、床の間と縁側の付いた和室があります。
「昔は学生も教師もドンチャン騒ぎして庭の池に飛び込んだりしていた」と、3代目管理人を務めた吉岡鈴子さんの言葉のとおり、クラブ活動や宴席などで長く利用され、学部学科を越えて、また学生と地域の交流の場として、共通記憶を喚起させる施設としての価値の高いものです。

また九大茶道部が発足する際、当時の学長と裏千家の家元がここで茶を一席設けたという話もあり、歴史的建造物の少ない福岡市内でも有数の古い茶室になります。広い座敷に3間(1.8×3メートル)に及ぶ長押は見事で、柱時計など一部調度品にも産業遺産としての価値を認めることができます。「三畏」の名前の由来は、孔子の言葉「君子に三畏有り。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。」から名付けられました。

三畏閣 メインイメージ2

2018年1月 解体

物件情報

構造規模木造、階数2
延べ面積453㎡
竣工年1937年
状態・コメント後70年近くを経て痛んだ箇所も少なくないが、補修の容易なことが木造建築の特徴であり、保守に配慮を欠かなければまだ十分に利用可能である。耐震性、耐久性は不明であるが、外観から劣化は見られない。木造であるため、耐火性能はない。
今後の取り扱い大学敷地外にあり、評価対象にはいっておらず、解体方針となっています。

参考文献:「平成24年度 九州大学箱崎キャンパスにおける近代建築物の調査」、「福岡の近代化遺産」

九大箱崎キャンパス跡地MAP
  • 経済産業省による「近代化産業
    遺産群 続33」に登録された建物
  • 平成24年度九州大学箱崎キャンパスにおける
    近代建築物の調査において評価をうけた建物
  • 更地化されたエリアまたは
    現在更地化が進んでいるエリア
  • 近代建築物の調査において
    評価をうけたが解体された建物
  • 旧・工学部本館
  • 応力研生産研本館
  • グラミンハウス
  • 本部第一庁舎 第三庁舎
  • 応用物質機能化学教室
  • 50周年記念講堂
  • 保存図書館
  • 道路工学実験室
  • 船舶海洋工学実験室
  • 船舶海洋工学実験水槽
  • 航空工学教室
  • 農学部6号館
  • 中央図書館
  • 建築学部教室
  • 農学部1号館-5号館
  • 六角堂
  • 標本見本園(農学部庭園)
  • 熱帯農学センター
  • 松浜厚生施設(旧学生食堂)
  • 三畏閣

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